梅雨空の湿った光によく似合います。
松尾さんの鉛筆だけの人物表現・・・。
デフォルメされた裸婦は、宇宙を浮遊しているかのよう・・・。
中心を求めて・・・。
時には、月明かり・水明かり・地平線の果てまで・・・。
彷徨う自身の真実はミステリアスなまま・・・。
松尾 健智展は遺作展となります。
ほとんどが1980年〜1990年に制作された作品です。
今でも色あせない、松尾さんの作品を一人でも多くの方に
ご高覧頂きたいです!
シルクスクリーンの作品もとてもモダンです。
松尾 健智
1955 佐賀に生まれる
1973 大阪市立工芸高校 美術科卒
1980前後から1990年代 個展、グループ展にて出展、市展入賞等
2000年代 CGにて今までの作品を加工するなど、晩年は3Dアートを制作
2016 1月 死去
【中心】を求めて
全てのものに、どこかバランスのとれた、
争いのない中心点、優しさに満ちた中心点があるのではないかと・・・。
これをテーマにして描き続ければ、まぁー少しは人生の終わりまでには、
少しぐらいその点に近づけるのではないかと・・・。
松尾 健智